FXレポート

円キャリー再加速、ドル円は米経済指標が次の焦点

-前営業日サマリー-
 ドル円は161.30円でオープン。東京市場では、高市首相が参議院委員会で「経済成長と財政持続可能性をバランスよく実現」「圧倒的に足りないのは資本投入量、国内投資だ」などと発言。経済成長を重視する姿勢が改めて示されたこともあり、午前から優勢だった円売りが午後にかけて一段と強まりました。ロンドン市場でも、日米金利差を背景とした円キャリー取引が意識され、ドル買い・円売りが継続。ドル円は一時162.40円まで上昇しました。もっとも、NY市場では新たな材料に乏しい中で利益確定の動きも入り、ドル円は162.09円まで小幅に下押して取引を終えました。

-円キャリー再加速、ドル円は米経済指標が次の焦点-
 本日のイベントは、英BOE金融安定報告書の公表、ベイリーBOE総裁の発言が予定されています。
 政府・日銀による追加の為替介入への警戒感から膠着感が続いていた円相場も、ドル円が160円の節目を明確に上抜けて以降は円売りが再び加速。足元では162円台まで上昇しています。月初には米雇用統計を受けてドル高が一服する場面もありましたが、その影響は限定的にとどまりました。日本の財政リスクへの意識に加え、日米金利差を背景とした円キャリー取引が相場を支える構図に大きな変化は見られていません。市場では170円台を意識する声も徐々に聞かれ始めており、円安シナリオへの見方が強まりつつあります。もっとも、足元では短期間で上昇ピッチが速まっていることから、今後は米経済指標の結果次第で利益確定売りやボラティリティが高まる可能性にも注意が必要です。

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