FXレポート

リスクオフのサイン

-前営業日サマリー-
 ドル円は149.80円でオープン。東京市場では、序盤に方向感なく推移するも、時間外の米10年債利回りが上昇するとドル円は149.92円付近まで上昇しました。ロンドン市場では、引き続きドル買いが優勢。一時は149.98円まで上値を伸ばし150円台に接近するもその後は押し戻されました。NY市場では、スタートと同時にドル円が149.80円台まで下落。同じ時間帯でユーロドルが30bips近く上値を伸ばしており、ドル売りが先行するマーケットとなりました。その後もじりじりと下落が続き、149.73円で取引を終えました。


-リスクオフのサイン-
 本日のイベントは、英失業率、仏PMI、独PMI、欧PMI、英PMI、米PMI、豪RBAブロック総裁の発言、ラガルドECB総裁の発言が予定されています。経済指標は欧米各国のPMI発表がメインとなり、前回より鈍化予想の米国を除き、各国の予想は前回値とあまり変化しない予想となっています。もしここで予想値との乖離が結果に見られ相場が動意づいた場合は、値幅を狙った取引が期待できるかもしれません。
 足元のドル円は150円の手前で高止まりしているなか、米10年債利回りが一時5%を超える急激な上昇を見せ2007年以来の水準に到達。ドル買いの材料となりそうな内容ですが、同じタイミングでNY金が急騰、今年軟調に推移をしていたVIX指数が20%を超え、米株式相場では3指数が先週末に約1%の下落を見せるなど、リスクオフのサインが他の金融商品でちらほら出始めています。また、現状介入への警戒感も強く149円台の後半の水準に入るとドル円が売られやすくなる展開が続いています。したがって、ドル円の上値は前記の理由から重たくなることが想定されるかもしれません。また、ドル円の水準が150円台に到達した際は、介入に備えた売りへの警戒も必要になりそうです。様々な要因が複合的に絡み合う中、ドル円がどのような動きとなるのか、他の金融商品の動きも合わせ見つつ取引に臨みたいと思います。

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