FXレポート

英BOE政策金利 米ISM非製造業景況指数に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は143.28円でオープン。東京市場では、格付け大手フィッチレーティングスが米国の長期外貨建て発行体デフォルト格付について、従来のAAAからAA+に一段階引き下げることを発表。この格下げを受けてドル売りが進むとドル円は142.68円まで下押しました。ただ、その後に米債価格が上昇、市場が格下げを深刻にとらえていないとの思惑が広がると一転して143.31円まで買い戻しが進みました。もっとも午後に入ってからは再びドル売りが強まり142.60円台までと値幅の大きいレンジ相場となりました。ロンドン市場では、株式市場が全般売られていることが重しとなり安値を142.23円まで広げたものの、米ADP雇用統計発表を控えて142円台後半へと買戻しが入りました。NY市場では、ADP雇用統計が想定より強い結果だったことが伝わりドル高が加速、143円中盤まで上値を伸ばすも同ラインで上値の重たさを確認するとドル買いも一服し143.34円で取引を終えました。

-英BOE政策金利 米ISM非製造業景況指数に注目-
 本日のイベントは、豪貿易収支、豪第2四半期小売売上高、中財新製造業PMI、英BOE政策金利、英BOE議事要旨公表、英ベイリーBOE総裁発言、米新規失業保険申請件数、米ISM非製造業景況指数が予定されており、米株引け後には米大手企業のアップルやアマゾンの決算発表が控えます。
 本日は材料豊富な一日となりそうですが、とりわけBOEの政策金利発表とISM非製造業景況指数の結果に注目となりそうです。今回のBOEでは政策金利を0.25%引上げて5.25%の水準にすることが市場予想となっており、前回6月の0.50%からは利上げ幅が縮小される見通しです。当初は0.50%利上げがコンセンサスだったものの先月19日の英消費者物価指数の鈍化から市場での織り込みが0.25%に変化する流れとなりました。焦点は今後の利上げに対するBOEの姿勢。FOMCやECBと同様にデータ次第のスタンスからタカ派度合が薄れる展開となればポンド安と反応するかもしれません。また、0.50%の利上げ期待についても幾分か市場での織り込みが残っているため0.50%のサプライズ利上げにも注意が必要となりそうです。
 ISM非製造業景況指数については、市場予想:53.0(前回:53.9)となっており、前回値からは下振れそうなものの判断基準とされる50.0の水準は依然上回ることが想定されています。仮に50.0を下回る弱い結果が確認されれば大きくドル売りに反応することとなりそうですが、前日の米ADP雇用統計に続いて強い結果となればドル買いに拍車がかかる展開も考えられるため、その点考慮したうえ本日も取引に臨みたいです。

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