FXレポート

市場の関心は米経済指標へ 本日はISM製造業景況指数に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は141.04円でオープン。週明けの東京市場では、一旦調整の動きが入りドル円は140.70円前後をつける場面が見られるも、日長期金利が0.6%に乗るなど上昇が目立つ中で日銀が臨時オペを実施。緩和継続の姿勢が見られたことをきっかけに円売りが進み一転して142円手前まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、142円台乗せから142.50円付近まで上昇。その後もクロス円の堅調な推移とともにドル円は142円台での推移が続きました。NY市場では、米シカゴ購買部協会景気指数が想定よりも弱い結果となったことや米長期金利が低下に転じたことなどを受けて142.68円付近を境にドル高が一服。142.26円で取引を終えました。

-市場の関心は米経済指標へ 本日はISM製造業景況指数に注目-
 本日のイベントは、中財新製造業PMI、豪RBA政策金利、米ISM製造業景況指数、米JOLTS求人が予定されており、スイスは建国記念日にて休場となります。
 先週行われたFOMCでは当初想定通りの0.25%利上げが決定。市場では発表前から織り込みが進んでいたこともあり相場には大きな動意は生まれませんでした。その後の会見でも期待されていたほどのタカ派な発言は見られずに今後の政策運営についてはインフレ抑制に軸足は置きつつも判断はデータ次第との見解を示しました。そのため、次回FOMCは9月に予定されていますが、それまでに続く米経済指標の結果次第では相場が大きく動意づく場面も多くなるかもしれません。
 本日は米国でISM製造業景況指数や労働需要の動向を把握できるJOLTS求人の発表が予定されています。ISM製造業景況指数に関しては、予想:47.0(前回:46.0)と境界線とされる50.0は下回るものの前回値からの回復が見込まれています。仮に市場における利上げ観測を後退させる弱い内容となればドル売りと反応しそうですが、50.0を上回るようなポジティブサプライズが見られればドル高方向へのインパクトも大きくなるかもしれません。また、JOLTS求人にも注目です。米労働需要に緩みがみられるような結果となればドル円は再び上値の重たい展開となることも想定できます。
 先週は各国の政策会合がメインテーマとなりましたが、今後は再び米経済指標への関心が高まっていきそうなことから指標結果には注視していくことが必要となりそうです。

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