FXレポート

リセッション予測に警戒、IMF世界経済見通し

-前営業日サマリー-
 ドル円は136.15円でオープン。東京市場では、先週末の大幅安から朝方は自律反発して136.59円まで上昇しましたが上値は重く、東京仲値を通過後は一時135.89円まで反落しました。ロンドン市場では、ロシアが「ノルドストリーム1経由で可能な限りガスを供給する」と見解を示したことで欧州通貨が買われる展開、ユーロ円が138.90円から140円へ大きく反発しました。ニューヨーク市場では、「ガスプロム(ロシアガス会社)がノルドストリーム1を1基停止」と伝わり欧州通貨がやや売り戻される流れ、一方でドル円は方向感のないまま136.60円から136.80円のレンジ相場となり、136.66円で取引を終えました。

-リセッション予測に警戒、IMF世界経済見通し-
 本日のイベントは、日銀議事要旨(6月会合分)、IMF世界経済見通し、米新築住宅販売件数、米消費者信頼感指数、米5年債入札、米大手IT企業決算発表が予定され、明日は米FOMC政策金利が予定されています。
 リセッション(景気後退)の懸念が高まっています。先週発表された欧米各国のPMI(企業の景況感の経済指標、景気先行指数とみなされている)が50を割れたことで、近い将来の景気後退サインが点灯したためです。今夜発表されるIMF世界経済見通しでは、世界各国・地域ごとの経済成長率(実質GDP)の見通しが公表されます。実質GDPは「名目GDP-インフレ率」の形で算出されることから、世界的なインフレ率の高まりを受けて、経済成長率が大きく下方修正される可能性が高いです。ここでマイナス成長が予測されるとアナウンスされた国・地域については、リセッションに陥る可能性が特に高いと危惧され、その国・地域の通貨への売り圧力は大きいだろうと考えられます。FOMC政策金利を明日に控えていることから、一方向へ相場が動く可能性は高くないと考えられますが、リセッション懸念を増大させうるIMF世界経済見通しについては警戒して、本日は取引に挑みたいです。

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