FXレポート

ドル円約1か月ぶりの127円割れ、リセッション懸念が高まるなか、米株価指数の動向を睨む展開

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は127.88円でスタート。米株価指数先物の下落を受けてやや上値の重い動きで、日経平均の反落と時間外の米長期金利の低下を手がかりに一時127.63円まで下押しました。ロンドン市場では、127.28円と東京市場と比べてドル安の水準、時間外の米10年債利回りが2.80%台まで低下したことも重しとなり、127.20円まで下値を広げました。NY市場では、127.23円と引き続き上値の重い状態でスタートしました。米国株式相場がハイテク株を中心に軟調推移となったことでリスク回避目の売りが先行、米10年債利回りは2.82%台から2.71%台まで急低下、さらに円高が進行したことで一時ドル円は、126.36円と4月18日以来の安値を更新しました。ただ、その後にダウ平均が反発し始めたと同時に、ドル円は一時126.88円前後まで買い戻され、最終的に126.86円で取引を終えました。

-ドル円約1か月ぶりの127円割れ、リセッション懸念が高まるなか、米株価指数の動向を睨む展開-
 本日のイベントは、ニュージーランド準備銀行政策金利、欧ラガルドECB総裁の発言、日黒田日銀総裁の発言、ブレイナード次期FRB副議長の発言、そしてFOMC議事要旨公表が予定されています。本日は要人発言が多く、特にブレイナード次期FRB副議長の発言では、リセッション懸念が高まりつつある今の状態に対し、どういったコメントをしてくるのか注目です。目先のマーケットでは、高インフレを背景とした企業業績の悪化懸念の強まりで米株価指数がここ数日下落基調であることから、リスク回避の動きが活発になり、米長期債を中心とした利回りが軒並み低下しています。また、ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の「7~9月期末には金利はプラスの公算」との発言からECBの利上げ観測も高まっており、これを受けユーロドルのユーロ買いドル売りが先行、このドル売りが対円相場にも波及しドル円を押し下げています。このことから各所にドルの売り材料となる要素が点在しており、特に直近のドル円は米株価指数の動きに連動して動く傾向が強いことから、米株価指数の動向を見ながら取引に臨みたいです。

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