FXレポート

リスクオフムードは後退するか?

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は128.23円でスタート。時間外の米10年債利回りが2.91%台まで上昇したほか、下落していたダウ先物がプラス圏を回復したことで一時128.75円まで上昇しました。しかし午後には、米10年債利回りが2.84%台まで低下したことが相場の重しとなりリスク回避の動きが再開、128.01円付近まで下落しました。欧州市場では、米フィラデルフィア連銀製造業景況指数が市場予想を大幅に下回ったことからドル安が進行、127.03円まで下落しました。NY市場では米10年債利回りの低下幅縮小を支えにドルが買い戻され、最終的には127.81円で取引を終えました。


-リスクオフムードは後退するか?-
 本日のイベントは、NZ貿易収支、日全国消費者物価指数、英小売売上高、G7財務相・中銀総裁会議が予定されています。
 昨日発表された米5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は+2.6と、市場予想の+16.0を大きく下回り、20年5月来最低となりました。18日にフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は「6月と7月に0.50%の利上げを見込んでおり、その後は抑制されたペースでの利上げを予想している。」と述べていましたが、先々の利上げ幅縮小の可能性を裏付ける結果となりました。また昨日の米株式市場は、18日の今年最大の下落の反動で、押し目買いが入るなど回復を見せる場面もありましたが、最後は続落しリスクオフムード継続となりました。
 本日はドイツで行われているG7財務相・中銀総裁会議が最終日を迎えます。米国がロシア産石油に関税を課す案をEUに持ちかけるなど、ロシアへの更なる制裁が検討されている一方で、世界経済の減速・物価上昇への対策についても話し合われており、リスクオフムードに終止符を打つ材料が出てくるか注目です。

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