FXレポート

米長期金利上昇、ドル円は底堅く推移

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は115.09円でスタート。朝方は米長期金利の上昇を支えにドル円は底堅く推移し、米10年債利回りが1.94%まで上昇するとドル円は115.55円を付けました。しかし、欧州市場に入るとドル円は伸び悩み、一時115.23円まで下落。ニューヨーク市場では米10年債利回りが2019年11月以来の高水準である1.96%まで上昇したことを支えに、ドル円は再び115.50円台まで回復しました。その後は買いが一服し最終的に115.53円で取引を終えました。

-米長期金利上昇、ドル円は底堅く推移-
 本日のイベントは、豪ウエストバック消費者信頼感指数、日マネーストックM2、独貿易収支/経常収支、南アSACCI企業信頼感指数、米MBA住宅ローン申請指数/メスター・グリーブランド連銀総裁の発言、ブラジル小売売上高/IBGE消費者物価指数(IPCA)、メキシコ消費者物価指数(PMI)が予定されています。
 昨日は米10年債利回りが1.96%の高水準にまで上昇しました。米FRBのインフレ目標が2%前後であるとすると米10年債利回りの適正水準は2.25-2.5%との見方が市場では出ており、一部では年内に3%を試す局面もあるとの予想がされています。米長期金利の上昇はドル買いの材料となることが多いため、目先のドル円は底堅さを維持すると言えそうです。
 そして、本日はメスター・クリーブランド連銀総裁の発言が予定されています。メスター総裁は先月に「FRBはできるだけ速やかにバランスシートを縮小すべき」との発言しており、また、FRBの3月利上げ開始を支持する考えを示しています。FOMCで投票権をもつ同氏の発言には、市場の注目が集まりやすいです。仮に本日の発言で、3月大幅利上げを示唆する内容が伝われば、ドル買いが加速すると考えられます。米長期金利の上昇を支えに、ドル円の上値を広げる展開を想定して取引に臨みたいです。

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