FXレポート

米雇用統計、良好なら米国は金融引締め加速か

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は116.09円でスタート、昨夜FOMC議事要旨にてFRBが金融引締め加速に意欲的と伝わり東京株式市場は大幅下落、為替市場でもリスクオフムードのなか円が買われドル円は115.84円まで円高になりました。欧州市場では、ダウ先物が前日比プラス圏まで戻したことからリスクオフムードは一服、ドル円は欧州市場安値115.66円から115.89円まで一時反発しました。ニューヨーク市場では、ISM非製造業景況指数が62.0と予想(67.0)以上に悪化したことからドル円は一時115.63円まで下落、その後はドルがじわじわ買われる展開が続きドル円は115.86円で取引を終えました。

-米雇用統計、良好なら米国は金融引締め加速か-
 本日のイベントは、東京都消費者物価指数、英建築業PMI、欧消費者物価指数、メキシコ消費者物価指数、米雇用統計、カナダ雇用統計、米デイリー・サンフランシスコ連銀総裁発言、米ボスティック・アトランタ連銀総裁発言が予定されています。特に注目すべきは、米雇用統計となります。
 米雇用統計では、非農業部門雇用者数は前回+20万人に対して今回予想は+40万人、失業率は前回4.2%に対して今回予想は4.1%となっています。市場予想の分布を確認すると、失業率は大勢が4.1%を予想しているのに対して、非農業部門雇用者数は「+35万人~+60万人」の広い範囲で分布しています。雇用者数の伸びがこの幅を外れる結果となった場合は、マーケットはサプライズとみて反応する可能性があります。また、前回12月発表時は市場予想+55万人に対して結果+21万人とネガティブサプライズだったため、前回発表分の修正が大幅になされる可能性もあり、前回修正分についても注目しています。市場は昨日公表されたFOMC議事要旨の内容から「FRBは金融引締めに積極的ではないか」と考え、ドル高・株安・金利高(債券安)方向へ大きく動いています。今夜の米雇用統計で良好な結果が確認された場合は、FRBは金融引締めに舵を取る根拠にしやすいと考えられ、ドル高・株安・金利高の動きが加速する可能性があります。米国の金融引締めへの温度感を占う意味でも米雇用統計に注目して、今夜も取引に挑みたいです。

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