FXレポート

BOE政策金利と政策メンバー投票結果に注目

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は113.93円でスタート、日本が祝日で材料に乏しい地合いながらFOMCを控えて円が買われ、ドル円は一時113.75円まで下落しました。欧州市場では、ADP雇用統計が前月比+57.1万人と市場予想(+40万人)を上回り、ISM非製造業景況指数は66.7と統計開始以来最高水準を記録、ドル円は113.73円から114.14円まで上昇しました。ニューヨーク市場では、FOMCで月150億ドルペースのテーパリングが決定、一方でパウエルFRB議長会見が早期利上げに否定的な内容だったことからドル円は113.77円から114.21円の間を一進一退、円安ドル安の流れのまま114.02円で取引を終えました。

-BOE政策金利とMPC投票結果に注目-
 本日のイベントは、豪貿易収支、ノルウェー政策金利、英建築業PMI、英BOE政策金利、米新規失業保険申請件数・貿易収支、ラガルドECB総裁発言、カンリフBOE副総裁発言が予定されています。
 今回のBOE金融政策会合で注目すべきポイントは、「政策金利の結果」と「MPC(金融政策委員会)メンバーの投票結果」です。BOE政策金利の市場予想は、利上げ予想と据え置き予想が錯綜している状況です。そのため、どちらの結果だったとしてもサプライズとして受け止める市場参加者が例会合よりも多いことが考えられます。発表時のポンドの値動きは荒くなることが考えられるため、警戒が必要です。「MPCメンバーの投票結果」特に政策金利の投票結果については、2020年3月11日会合以降は満場一致で決められてきたため、最近の会合では政策金利の投票結果はポンドが動く材料として弱い状況でした。しかし、今回の会合ではMPCメンバーの政策金利利上げの温度感を具体的に確認するための材料として重視されることが考えられます。不透明感が増している「政策金利」結果と、利上げに対する温度感を図る「MPCメンバーの投票結果」を丁寧に確認して、取引に挑みたいです。

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