FXレポート

ベイリーBOE総裁の発言に注目

-前週サマリー-
先週の為替市場は、中国恒大集団関連のヘッドライン、FOMC、パウエルFRB議長の会見でのテーパリングに関する発言、トルコ政策金利引き下げなど話題に事欠かない1週間となりました。週末金曜日の東京市場では、実質ゴトー日のため仲値に向けたドル買いが観測されたほか、祝日明けの日経平均が600円を超える大幅高となったことから、ドル円は朝方の安値110.26円から110.56円まで上昇しました。ロンドン市場では、欧州株式市場が全面安で始まったことが嫌気され、リスクオフムードから円高が進行しドル円は110.32円まで下落しましたが、その後は米長期金利の上昇により東京市場で付けた高値を更新しました。ニューヨーク市場では、新築住宅販売件数が予想71.5万件を上回る74.0万件であったことや、米長期金利が7月以来の水準である1.456%付近まで続伸したことからドル高が進行、そのままの勢いで110.75円で取引を終えました。

-ベイリーBOE総裁の発言に注目-
本日は、ラガルドECB総裁の発言、ベイリーBOE総裁の発言、米耐久財受注の発表が予定されています。
先週、英BOEの金融政策委員会は市場の予想通り政策金利、資産購入額ともに据え置きを発表しました。一方で、資産購入額の減額を主張したメンバーは前回のソーンダーズ委員に加えてラムスデンBOE副総裁も減額を主張するなど、全体的にタカ派姿勢を強めています。英BOEの目標を上回る高いインフレ率と、堅調な英国内の雇用状況を鑑みても、BOEが引き締めを早める可能性もあるため、ベイリーBOE総裁の発言には注目が集まります。
また、トルコリラの動向には注意が必要です。先週のトルコ中銀が発表した政策金利が市場予想の据え置きに反して18%に引き下げられたことを発端にリラ安が進行しています。直近安値を抜けると次は2020年11月につけた最安値である12.06円の水準を目指す展開になりそうです。急激なボラティリティの増加に注意して取引に臨みたいです。

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