FXレポート

各国の要人発言に注目

-前日サマリー-
東京市場でのドル円は110.22円でスタート。じりじりと小幅に売られいったんは反発するも午後を境に一気に売られ始め、110円台を大きく割り込み、ロンドン市場のスタート時には109.89円まで値段を落としました。ロンドン勢の参入後は米長期金利の低下を手掛かりにしたドル売りが先行し欧州株式相場が安く始まったことも相場の重しとなり、一時109.90円まで安値を更新しました。ニューヨーク市場でのドル円は109.87円と110円台を大きく割り込んだ状態でスタート。また、スタートと同時刻に発表された米新規失業保険申請件数は予想より強い結果でしたが、相場への影響は限定的でした。その後もドル安の水準は続き、米長期金利が低下したことでドル売りにさらなる拍車がかかり、109.66円まで下落する場面もありました。その後いったん反発するも元の水準には戻らず最終的に109.73円で取引を終えました。

-各国の要人発言に注目-
本日のイベントは英GDP、欧ラガルドECB総裁の発言、加失業率、加新規雇用者数、米生産者物価指数が予定されています。昨日の米長期金利1.3%割れをきっかけに円買いが強まりクロス円全般が大幅に下落しました。また、米国株価指数がマイナス圏に転じるなど全体的にリスクオフのムードが漂っており、本日はその流れを引き継いでスタートする可能性が考えられます。注目されていた連銀総裁の発言では、ボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事が、米国の堅調な経済回復と年内のテーパリング示唆する発言をしたものの、為替への影響は限定的で新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が先行き不透明感から動き難くさせているとみます。一方で、ラガルドECB総裁は「欧州中央銀行(ECB)は、テーパリングではなく、微調整を行う」とハト派的な発言を受けてユーロ安が強まりました。本日も発言予定ですが、再びハト派色の強い発言をした場合は一段とユーロ安が進む展開が予想されます。なお、早朝にバイデン大統領がデルタ株への対策として「企業への接種義務化」を発表しました。これによって接種が進み感染拡大抑止されるとマーケットが判断するか、企業の反発で株価下落を招く結果になるか動向を見極める必要があります。

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