FXレポート

グットフライデー(祝日)の米雇用統計

-前日サマリー-
 昨日の為替市場は目立った取引材料がなくドル円は110.70円付近を方向感なく推移しました。一方で、トルコリラは新たなトルコ中銀総裁が引き締め策を維持する方針を投資家に示したとの報道が伝わると、トルコリラ円は13.32円から13.60円付近まで急ピッチに上昇しました。また、経済指標ではISM非製造業景況指数(3月)が64.7と予想を上回ったものの、米新規失業保険申請件数が予想から悪化したことで強弱ミックスとなりました。その後は明日の米雇用統計に向けて全般的に手控えムードとなり取引を終えました。

-グットフライデー(祝日)の米雇用統計-
 本日は米雇用統計で失業率、非農業部門雇用者数、平均時給などが発表されます。金融経済の最大イベントのひとつである米雇用統計はグットフライデーの影響で取引参加者が減っている環境での発表になります。これは多くのキリスト教圏の国では祝日となり米国も株式市場や原油市場が休場し債券市場が短縮取引で銀行業務も基本的に祝日扱いとなるのですが、連邦政府が定める法定休日ではないため米雇用統計が発表されます。今回の発表は現在の景気回復期待をこなせるかがポイントとみています。直近の米株式や米長期金利が景気回復期待から選好した動きになっており、これをサポートできる結果を得られるか注目したいです。一方で、予想を下回った場合は、反動や利益確定の売り、リスクオフの動きなどもあわさり急速に巻き戻される可能性も考慮しながら発表を待ちたいと思います。

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