FXレポート

インフレ懸念の再評価

-前日サマリー-
 昨日のドル円は前日までのドル高の流れを汲む形で、欧州市場時間に一時106.95円と107円に迫る勢いで上昇を続けました。ただ、NY市場時間入りすると流れは一転。通貨強弱を確認するとドルと円の強弱が逆転し、106円台後半のヨコヨコで推移しました。引き続きマーケットの基本シナリオはドル買いで押し目買いのチャンスを伺っているとの声もあがっています。時間足で確認すると先月末から続くトレンドラインのレジサポ転換をしたようにも見える一方で、一時的な調整とも受け取れひとまずは様子見したいところです。

-世界で注目されるインフレ懸念-
 ここのところマーケットで最も注目されている金利動向。発端になったのは米10年債の利回りでした。そもそもの利回り上昇の背景にはインフレ率上昇の予測があります。インフレ上昇は、急速に回復する財需要の高まりに供給が追い付いておらず財価格の上昇を招いている点や新型コロナウイルスのワクチン普及による経済回復期待の高まりといった点が招いているとされています。各国の金融当局がこうしたインフレ懸念を受けて現在の量的緩和以外の金融政策への転換も考えられています。
昨日のブレイナードFRB理事やECB当局者もやや牽制を行い始めており、これら当局者の言葉が行動に代わる可能性も否めません。
 金利上昇に支えられているドル高、といった側面も否めない今の相場では金利動向やその背景にあるインフレ懸念に注視してトレードを行いたいです。そんな中、本日は多数の米指標発表が予定されています。インフレ懸念の温度感を再評価する意味でも経済指標はとても重要です。今週末の雇用統計を前に本日の指標発表も併せて確認しておきたいです。

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