FXレポート

欧州各国のPMIに警戒

-前日サマリー-
昨日の為替市場は、昨日早朝に行われたバイデン米大統領の就任式が暴動などの予告宣言が事前にあった中で無事に終了したことによる株価の上昇によりリスクオンのドル売りが強まりました。また欧州市場ではECB理事会での現状の金融政策(0.00%)の据え置きを受けたのを支えに、ユーロ買いの相場になり、ユーロドルは1.2172ドルまで上昇しユーロ円は125.97円まで上昇しました。ただ、ラガルドECB総裁が「為替レートを注意深く見守っている」と示唆したために重しができ、ユーロ円は125.90円で取引を終えました。

-中央銀行が注目するPMIの発表-
 本日のイベントは豪第4四半期CPI、英小売売上高、欧州各国の製造業/サービス業PMI(速報値)が予定されており、特に注目すべきは各国の製造業/サービス業PMI(速報値)となります。昨日のラガルドECB総裁は「経済が回復するにつれインフレ圧力が強まる公算だ」と語り、一昨日のベイリーBOE総裁は「インフレ率は非常に低いままだ」と語るなど、各国中央銀行の金融政策の動向に注目が集まるマーケット環境下で、中央銀行が最重要視する指標の一つとなります。前回12月16日に発表されたPMI速報値では予想を上回る結果となり、ユーロ高に反応しました。一方で、この1ヶ月間で世界各国の新型コロナ対策は一層強化されたことから、前回よりも悪化すると市場では予想されています。今回の発表が再び相場の転換点となる可能性も考えられるため、重要イベントが重なるロンドン時間の値動きには警戒したいです。

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