FXレポート

ついに開票!波乱の予感!

【本日のトレードポイント】
-マーケットはバイデン当選にベット-
 マーケットはここ数週間流れを変えずにバイデン氏の当選を織り込んでいます。昨日投票日の世論調査においてもバイデン氏優勢は揺るがず、確信を深めたようです。マーケットがリスクシナリオと捉える大統領不在の政治的空白が生まれる可能性が少なくなったと判断したことから、リスク選好度が上昇。昨日のNYダウ平均は一時600ドル超の続伸と大きく値を伸ばしました。為替もリスクオンからドル売り・円売りに。ドル円を除くクロス円では大きく円安に振れました。ドル円ではややドル売り圧力が強かったものの、調整的な動きに終始した形となりました。

-それでも波乱は尽きない-
 本日日本時間AM9時から全米で開票作業が順次行われます。併せて、郵便投票をはじめとする期日前投票も1億票を超えていると報じられています。開票が本日中で完結する可能性は低いと言えるでしょう。ただ、過去の大統領選においても開票・集計が1日で完結した回はなく開票・集計が日を跨ぐことにインパクトは皆無です。ただ、今回は前述の通り異例の郵便投票の数やその不正の可能性を指摘するトランプ氏の存在などから長期化も視野に入れられています。マーケット参加者の中には2020年中の確定は難しいとの声もあり、もはや予測は困難です。
 激戦州(スイングステート)とされる、ノースカロライナ・オハイオ・フロリダ・ペンシルバニア・テキサスなども、世論調査でここにきてトランプ氏がバイデン氏に迫る勢いで支持を伸ばしています。
 マーケットは大統領選のみならず議会選挙にも注目しています。民主党が過半数を獲得するとされている下院のみならず上院においても民主党が過半数を獲得する可能性も大きくあります。大統領・上下院全てが民主党であれば大規模な財政出動をはじめとする政策の意思決定が迅速化する事が考えられマーケットも期待を膨らませています。
 何はともあれ大荒れの一日となりそうです。どのような結果であれ、"あの"トランプ氏が素直に結果を受け入れるとも考えにくく、ある意味では投票の結果という民意と併せてトランプ氏の動向にも注目する必要がありそうです。
第46代アメリカ合衆国大統領の座は誰が勝ち取るのでしょうか。気張っていきましょう。

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