米個人消費支出に注目!
東京市場
東京市場ではドル円がじり高推移。午前中ドル円は日経平均株価が下値を広げる場面では109.47円付近まで売られたものの、その後に株価が下げ幅を縮めると徐々に下値を切り上げ、109円70銭台まで上昇しました。なお、櫻井日銀審議委員が「これ以上強い緩和をする必要なない」、「粘り強く緩和を続けることで目標を達成することが重要」などと発言したものの、反応は限定的でした。
ロンドン市場
ロンドン市場ではトルコリラ買いが強まる。6月28-29日に大阪で開催されるG20サミットに合わせ、トルコのエルドアン大統領とアメリカのトランプ大統領の首脳会談が決定、両国間の緊張感が緩和されたことや外貨準備高の減少懸念が払しょくされたことから、トルコリラ円はアジア時間からの流れを引き継いで18.66円まで上値を伸ばしました。一方、ユーロドルは軟調に推移しました。イタリアのサルビーニ副首相が連立政権離脱も辞さない構えと報じられると、政治不安からユーロドルは一時1.1115ドル付近まで下落しました。
NY市場
NY市場ではドル円は上昇後、一転下落。ダウ平均株価が堅調に始まったことや、ボルトン米大統領補佐官が「米国のファーウェイへの対応について、最終決定を下しているわけではない」と発言したことから、ドル円は上値を伸ばす展開となり、一時109.92円付近まで上昇しました。しかしその後、ダウ平均株価がマイナス圏に沈む場面では軟調に推移したほか、米10年債金利が低下したこともドル売りを誘い、ドル円は日通し安値を更新して109.47円まで一時下落しました。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP GFK消費者信頼感調査 5月
08:30 JPY 東京都区部消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)[前年同月比] 5月
08:30 JPY 失業率 4月
08:30 JPY 有効求人倍率 4月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前月比] 4月
08:50 JPY 鉱工業生産・速報値[前年同月比] 4月
08:50 JPY 小売業販売額[前年同月比] 4月
08:50 JPY 百貨店・スーパー販売額(既存店)[前年同月比] 4月
10:00 CNY 製造業購買担当者景気指数(PMI) 5月
14:00 JPY 新設住宅着工戸数[前年同月比] 4月
14:00 JPY 消費者態度指数・一般世帯 5月
15:00 ZAR マネーサプライM3[前年同月比] 4月
15:00 DEM 小売売上高指数[前月比] 4月
15:00 DEM 小売売上高指数[前年同月比] 4月
15:30 CHF 実質小売売上高[前年同月比] 4月
16:00 TRL 四半期国内総生産(GDP)[前年比] 1-3月期
16:00 TRL 貿易収支 4月
17:00 NOK 失業率 5月
17:30 GBP 消費者信用残高 4月
17:30 GBP マネーサプライM4[前月比] 4月
17:30 GBP マネーサプライM4[前年同月比] 4月
19:00 JPY 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前月比] 5月
21:00 DEM 消費者物価指数(CPI、速報値)[前年同月比] 5月
21:00 ZAR 貿易収支 4月
21:00 INR 四半期国内総生産(GDP)[前年同期比] 1-3月期
21:30 CAD 四半期国内総生産(GDP)[前期比年率] 1-3月期
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前月比] 3月
21:30 CAD 月次国内総生産(GDP)[前年同月比] 3月
21:30 CAD 鉱工業製品価格[前月比] 4月
21:30 CAD 原料価格指数[前月比] 4月
21:30 USD 個人所得[前月比] 4月
21:30 USD 個人消費支出(PCE)[前月比] 4月
21:30 USD 個人消費支出(PCEデフレーター)[前年同月比] 4月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前月比] 4月
21:30 USD 個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)[前年同月比] 4月
22:45 USD シカゴ購買部協会景気指数 5月
23:00 USD ミシガン大学消費者態度指数・確報値 5月
KRW 韓国中銀、政策金利
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-今日のトレードポイント-
本日は中国製造業PMIや独消費者物価指数(速報値)、カナダ第1四半期GDP、米個人消費支出(PCEデフレータ)に注目です。特に注目は米個人消費支出です。米連邦準備理事会(FRB)が注目するインフレデータであることと、パウエルFRB議長がインフレ率の鈍化が一時的なものと考えていることから重要度が高いです。仮に悪い内容となった場合はインフレ率落ち込みが一時的ではないとみなされ、ドル売りにつながりそうです。中国PMIは4月発表分が50.1ポイントとなり、前月から低下しました。米中貿易摩擦が強まるなかで事前予想が49.9ポイントとなっており、仮に景況感の分岐点である50ポイントを上回ればリスクオンの展開となりそうです。カナダGDPは良好な結果となればカナダドルの先高感が強まりそうです。29日のカナダ中銀政策金利発表では金利据え置きの結果となり、声明文が一部であった利上げ期待を裏切られる内容であったこともあり、利上げ期待が再び高まるかにも注目したいです。
また、引き続き米中貿易摩擦やイタリアの財政赤字を巡る問題に関連したヘッドラインには警戒したいです。