英国が選び得る3つの道
東京市場
東京市場ではドル円がやや軟調。週明けの窓こそ殆ど開かなかったものの、仲値にかけて111.46円まで下落。その後も日経平均の伸び悩みに伴ってじりじりと値を切り下げていきました。111.35円近辺をサポートラインとして低空飛行を続けました。
ロンドン市場
ロンドン市場ではユーロドルが堅調。欧州勢が参入すると、序盤からユーロの買いが優勢に。ただ前営業日最高値の1.1242ドルを超えると買いは一段落しましたが、終盤はNY市場に向けて再び買いが先行する形となりました。
NY市場
NY市場ではカナダ円が急伸。WTI原油先物価格がおよそ5ヶ月ぶりの高値を更新すると、産油国通貨とされるカナダドルの買いが先行しました。日通し最高値の83.79円を付けると、買いは一服。勢いは落としたものの、高値圏で推移し続けました。
【今日の主な経済指標】
08:01 GBP 英小売連合(BRC)小売売上高調査[前年同月比] 3月
14:45 CHF 失業率 3月
21:00 BRL 小売売上高指数[前年同月比] 2月
22:00 MXP 消費者物価指数(CPI)[前月比] 3月
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-今日のトレードポイント-
今日から明日にかけてはブレグジットに関しての報道がヘッドラインを騒がせそうです。英のEU離脱期限を12日、その是非を問うEU臨時首脳会議を明日に控え、英・EU・EU加盟国の間で激しい駆け引きが行われています。マーケットや大勢の予想では明日の会議でEU側は離脱期限延長を認めるとされています。離脱期限の延長が認められれば、問題の先送りに過ぎないものの目下当面、英国内の混乱・危機を避けることができます。しかし、延長が認められない場合は12日の合意なき離脱がほぼ確実なものとなります。加えて、マクロン仏大統領が離脱期限延長を認めない可能性があるとして、英国の離脱撤回という選択肢も浮上し、予断を許しません。本日夜にメイ英首相はマクロン仏大統領と会談を行うとしており、その動向や結果はマーケットを振り回しそうです。
今週はFOMC議事録公表なども控えていますが、今週の主役通貨がポンドであることは間違いなさそうです。