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親日国であると知られるトルコ共和国。トルコはヨーロッパとアジアの中間に位置するイスラム圏の大国です。特に観光業が盛んで観光収入は貴重な外貨獲得手段となっています。現在は停滞気味ですが、EU(欧州連合)加盟を目標として交渉を続けており、主要貿易相手国にはヨーロッパの国々が並びます。2020 年に拡大した新型コロナウイルス感染症の影響によりトルコと海外の往来はほぼ停止したことで、トルコ経済は大きな打撃を受けました。しかし、その後は景気が回復基調となり、新興国の中でも経済成長率は比較的高いことから、将来が期待できる国と言えそうです。
トルコは原油・天然ガス等の資源輸入国ですが、実は隠れた資源国でもあります。第一次世界大戦で敗戦した1923年に締結した「ローザンヌ条約」により、トルコは100年間の地下資源採掘が禁じられました。一説にはこの期限が2023年ついに切れ、国内の資源開発が可能になるとみられています。地下には石炭やクロム鉱石などの鉱物資源が埋蔵されており、採掘コストの低い露天掘りが可能です。また近年、石油の採掘調査も開始されているほか、黒海で大規模な天然ガス田が同国により発見されるなど、資源国としてトルコが注目される日もそう遠くなさそうです。
トルコで使用されている通貨は「トルコリラ」と呼ばれ、国内FX投資家の間で非常に人気が高い新興国通貨の一つです。その魅力は何といっても政策金利の高さです。2019年夏のピーク時には、トルコ中央銀行(TCMB)が政策金利を24%まで引き上げ、FX業界に一大ブームを巻き起こしました。近年は一時利下げを行う局面もありましたが、現在は再び利上げ政策に舵を切っています。足元のトルコの政策金利は25.00%に設定されており、金融緩和を継続する日本と比較すると魅力的な高金利と言えます。トルコリラはスワップポイント獲得を狙った長期保有が多い傾向にあり、トルコリラと日本円を組み合わせた「トルコリラ/円」が投資家から選ばれる理由は、ここにあります。
トルコリラ/円のリアルタイム為替チャートはこちら
高いスワップポイントは大きな魅力ですが、取引する上では適切な資金管理が重要です。トルコリラは主要通貨である米ドルやユーロに比べて流動性が低く、荒れた値動きとなる局面がみられます。2018年8月に米国がトルコに対して制裁関税を課したことを発端としたトルコショックは有名です。2021年3月にエルドアン大統領が自身の意向に反して利上げを強行した中銀総裁を解任した際も、トルコリラは急落しました。一方で、2021年12月にエルドアン大統領がリラ建て定期預金の為替差損を保証する「預金保護策」を発表すると、トルコリラ/円は5日間で6.8円から10.5円付近まで約54%暴騰しました。ただ、同政策によるリラ高も長くは続かず、中銀の不十分なインフレ対策などを背景に、結局はリラ安に歯止めはかかりませんでした。
そして、2023年5月にトルコ大統領選挙が行われました。決戦の投票の末、野党統一候補クルチダルオール氏に勝利した現職のエルドアン大統領が引き続きトルコのリーダーを務めています。エルドアン大統領は就任早々、中銀総裁の交代や過去に副首相・財務相を歴任し金融市場でもその手腕が評価される、シムシェキ氏を財務相に登用する人事を行います。マーケットでは金融政策転換への期待感が広がる中で、トルコ中銀は同年6月の金融政策決定会合にて、これまでの異例の緩和政策を終了し、2年3か月ぶりの利上げを決定しました。その後も段階的に金利を引き上げており、市場では更なる利上げが見込まれるほか、正常化路線の政策運営の行方に注目が集まります。このほか、トルコは中東イスラム圏の玄関口であるため、地政学的なリスク注意しながら資金に余裕を持たせて取引することも重要です。
トルコ政策金利
出所:ブルームバーグ
足元のトルコリラ/円(TRY/JPY)は、おおむね5.0円~7.3円で推移しており、直近は下落基調での値動きとなっています。2023年後半以降は、エルドアン大統領及びトルコ中銀の金融政策運営に絡んだ相場が予想されます。
トルコの相場を大きく動かしうるイベントとして注目されたトルコ大統領選挙は、現職のエルドアン大統領が勝利を収めました。エルドアン大統領については、強力なリーダーシップのもと与党・公正発展党(AKP)を率いて長期政権を築き上げてきた中で、以前から金融政策への介入などが問題視されてきました。2021年後半からはインフレ高進下にもかかわらず、景気浮揚を優先させるため利下げを行う「非伝統的な政策」を推進したことで、対ドルでトルコリラ安を進行させている大きな要因の一つとなりました。しかし、エルドアン新政権の政策修正はトルコ相場にとって明確なポジティブ材料であるほか、歴史的なインフレ水準を背景に市場では30%程度までの政策金利上昇が見込まれている状況です。足元では、引き続き対ドル・対円でのトルコリラへの逆風は依然根強い状況ながら、今後は原点回帰的な政策運営や金利先高観、着実な経済成長の実現などの要因から、リラ相場の回復に期待がかかります。
一方で、エルドアン大統領のスタンスや言動には注意を払いたいです。仮に金融政策の急転換や、中銀の独立性維持が危ぶまれるような事態となれば、リラ売り圧力が強まる可能性は否定できません。また、2023年7月にYCC(イールドカーブ・コントロール)の修正が発表された、日銀の金融政策運営や見通しも押さえておく必要があります。ただ、今回の修正はあくまでも「金融緩和の持続性を高めるため」の対応であり、現時点で根本の政策スタンスに変化はみられていないため、対円では両国の金利差による高いスワップポイントは大きな魅力となっていくでしょう。したがって、トルコリラ/円の取引に際しては、安値更新の展開は考慮してストップを置きつつも、資源開発の開始などトルコ経済の将来性や、トルコ中銀の金融政策運営に期待したいところです。
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みんなのFXでは高水準のスワップポイントという魅力的な環境でトルコリラ/円をお取引できます。お客様に魅力的なスワップをご提供するためにカバー取引先との交渉を重ねており、常に高水準を提供することにこだわり続けています。みんなのFXが提供する「スワップシミュレーション」では、1か月~35年の期間でスワップ収益を簡単に計算することができます。
もちろん、みんなのFXでは1,000通貨から取引が可能で、約500円の証拠金を預けることで取引を始められます(1トルコリラ=5.0円で計算した場合)。米ドルやユーロといった通貨と比べて価格が低く、少ない資金から取引が始められます。
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(2023年8月時点 トレイダーズ証券 市場部)
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トレイダーズ証券市場部為替ディーラー
日々、海外のニュースやチャートをチェックし、インターバンク市場にて外国為替の取引をしている、トレイダーズ証券 市場部所属の為替ディーラーが、この記事を執筆しました。
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