日米交渉4回目、31日
-前営業日サマリー-
ドル円は、144.35円でオープン。東京市場では、本邦長期金利の行方をにらんだ上下で一時は143.85円付近まで弱含むも、144.75円付近まで急騰し乱高下する展開となりました。ロンドン市場では、手がかりが乏しい中、NY勢がドル買いで参入すると上値を試す展開となり、144.97円付近まで上昇。NY市場では、FOMC議事録(5月6日・7日開催分)が公表されるも値動きは限定的となり、144.87円で取引を終えました。
-日米交渉4回目、31日-
本日のイベントは、米新規失業保険申請件数、米第1四半期GDP【改定値】、南アSARB政策金利と声明発表、米グールズビーシカゴ連銀総裁発言、米クーグラーFRB理事発言、英ベイリーBOE総裁発言を控えます。
トランプ関税をめぐる日米交渉で、「日本政府がアメリカ企業の半導体製品を数十億ドル分購入する」提案をしていることが伝わりました。日本に対して約10兆円あるアメリカ貿易赤字の削減や日米経済安全保障の強化にも繋がることから、日本側は交渉カードのひとつとしてアピールする狙いがあるようです。また、トランプ大統領が日本製鉄のUSスチール買収を容認する姿勢に転じたことで、話が進めばトランプ氏の一つの功績になり、日米交渉の追い風となりそうです。赤沢氏は関税の完全撤廃を繰り返し主張していますが、日米交渉の進展には引き続き注意が必要です。
本日は、米第1四半期GDP【改定値】を控えています。速報値からは変化なしの予想となっていますが、前回速報値が大幅に下振れたことを踏まえると改定値結果も上下する可能性を考慮しつつ取引に臨みたいです。