米雇用統計に注目
-前営業日サマリー‐
ドル円は155.45円でオープン。東京市場では、昨日の流れを引き継いだ円キャリー取引でドル円は155円台後半まで上昇。とはいえ、長くは続かず介入に向けた思惑から調整が入りました。ロンドン市場では、片山財務相が植田日銀総裁、城内経済財政相らと三者会談を実施。その後の発言では「為替について具体的な話は出ていない」「経済対策の規模感についての話し合いはなかった」などと報じられ、円売りが再燃。ドル円は156円に向けて上昇しました。NY市場でもその流れはともらず、そのまま157円台へ。157.17円で取引を終えました。
-米雇用統計に注目-
本日のイベントは、日小枝日銀審議委員発言、米雇用統計、米クックFRB理事発言、米シカゴ連銀総裁発言が予定されています。
足元の為替相場は片山財務相が植田日銀総裁、城内経済財政相らと三者会談から「為替について具体的な話は出なかった」との発言を受けて、円売り・ドル買いが強まり、一時157円台を付けました。160円も近づき介入への警戒感が高まる中、本日は米雇用統計が発表されます。予想は非農業部門雇用者数変化が5.0万人(前回:2.2万人)、失業率は前回値と同様の4.3%です。本来は10月3日に発表予定でしたが、政府機関閉鎖の影響を受けて延期されていました。その間に出たADP雇用統計等のデータから雇用市場の強弱はある程度市場に織り込まれていますが、本日の結果次第では相場にも波乱があるかもしれません。エヌビディア決算に引き続いての注目イベントですが、中身を丁寧に確認して年末の方向感を見極めていきたいです。