氷見野日銀副総裁発言と米ISM製造業景況指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は147.00円でオープン。東京市場では、一時147.38円付近まで上値を伸ばした後は、弱含んだドルの重さを反映して147円を挟んでの値動きとなりました。ロンドン市場では、本日のNY市場がレーバーデーで休場ということもあり、動意に乏しく終始小動きな展開となりました。NY市場でも、引き続き小幅な値動きとなり147.16で取引を終えました。
-氷見野日銀副総裁発言と米ISM製造業景況指数に注目-
本日のイベントは、氷見野日銀副総裁発言、欧消費者物価指数(速報値)、米ISM製造業景況指数などが予定されています。
足もとで日米の関税協議に進展がみられるなか、氷見野副総裁の講演が注目されています。氷見野氏はこれまでに日銀の政策変更前後に講演を行うことがあった経緯があり、追加利上げに関するスタンスのアップデートが示されるかが注目されます。
また、本日は自民党両議院総会で参院選の総括が行われる見通しです。石破首相は続投の姿勢を崩していませんが、総括後の森山幹事長をはじめとする党執行部の去就に関するヘッドラインで動意が生じる可能性には注意しておきたいです。
米ISM製造業景況指数については、前回7月が48.0と5カ月連続で好不況の分岐点である50を下回りました。今回は49.0と前回からの改善が予想されていますが、なお50割れの見通しです。市場はやや上目線の予想となっているため、前回値の48.0を下回った場合はドル売りの動意が強まる可能性もあり、結果次第で相場は敏感に反応しやすいかもしれません。
昨日は米国祝日だったこともあり材料が乏しい1日となりましたが、本日は日米で注目材料が控えていることから、ヘッドラインに注意を払いながら取引に臨みたいです。