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20日には雇用統計 本日引け後はエヌビディア決算

-前営業日サマリー‐
 ドル円は155.22円でオープン。東京市場では、財政赤字懸念から日本長期債の利回り上昇が午後に入って見られ、日経平均も1620円安で引けるなど売りが広がりました。この影響からリスク警戒の動きが為替市場でも広がり、円は買いが優勢。ドル円も下押しました。ただ、一転してロンドン市場では下げ渋りの動きから円安方向へ。欧州株安や米長期金利低下の状況ではあったものの、根強い円キャリー取引から155円台を回復しました。NY市場は序盤こそレンジ相場だったものの、後半にかけて上値を試す展開。ドル円は上昇し、155.51円で取引を終えました。

-20日には雇用統計 本日引け後はエヌビディア決算-
 本日のイベントは、英消費者物価指数、米ミランFRB理事発言、米FOMC議事録公表、米エヌビディア決算が予定されています。
 米国の政府閉鎖解除を受けて、今週20日には9月の米雇用統計が発表されることが決定しています。すでに発表済みの9月ADP雇用統計では前月比29,000人減少と弱い数字だったことを踏まえれば、今回の雇用統計も雇用市場の弱さを確認するイベントになるかもしれません。政府効率化省による人員削減やトランプ政権の反移民政策による移民減少も雇用統計には悪影響で想定通り、弱い数字となれば12月の利下げ観測が再燃することになりそうです。逆に予想に反して強気のものとなれば米長期金利上昇とともにドル買いが進みそうです。そうなれば、片山財務大臣が円相場に対して「高い緊張感をもって見極めている」と発言しているように一層、為替介入への警戒感が高まります。経済指標に加え、円安けん制への思惑もあり、難しい局面での攻防が続きそうです。
 また、本日の米国引け後にはエヌビディアの決算が控えます。AIへの過剰投資やハイテク株の割高感に警戒感が高まっている中、時価総額最大のエヌビディアが示す見通しがマーケットに影響を与えます。株式市場・為替市場で決算を控えたリスクオフムードが漂う中、結果次第では相場も巻き戻されるかもしれないため、中身は注視しておきたいです。

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