本日はイベント通過で落ち着いた値動きか
-前営業日サマリー‐
ドル円は、155.91円でオープン。東京市場では、前日のFOMCの結果を受けてドル売りが優勢。ドル円は155円台中盤まで下押しました。ただ、昼過ぎには156円目指して買い戻し。ロンドン市場では再度ドル売りが優勢。米長期金利の低下も相まって155円付近に向かって下押しました。その後のNY市場では、再び買い戻し。一日通して高値を切り下げながらじりじりと下向きへのトレンドを形成していきました。ドル円は155.57円で取引を終了。
-本日はイベント通過で落ち着いた値動きか-
本日のイベントは、英GDP、米シカゴ連銀総裁発言が控えるものの、その他注目度の高い経済指標は予定されていません。
FOMCでは、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げて3.50‐3.75%の幅で決定。FRBのパウエル議長は会見において、「インフレ率は依然としてやや高い」としつつも「雇用の下振れリスクは最近高まっているようだ」と発言。今後についてはデータ次第としているが、市場では警戒していたほど利下げに消極的ではないと判断され、足元のドル円は米金利低下とともにドル売りが強まっています。ただ、155円と156円の節目ではそれぞれに抵抗があり、本日は注目度の高いイベントもないことからこのレンジ内での限定的な値動きを想定しておきたいです。今後の方向感については、日銀会合がやはり焦点。追加利上げに踏み切るのか、来年の見通しはどう示されるのかその点を見極められるようなヘッドラインが飛び込んでくれば、為替相場も動意づくかもしれません。レンジを想定しつつ、突発的な材料投下には警戒しておく必要がありそうです。