代替ルート具体化で供給不安和らぐも、相場は警戒継続
-前営業日サマリー-
ドル円は158.41円でオープン。東京市場では、原油先物が再度90ドル台に上昇し、ドルの買い戻しが優勢となりました。午後には158.70円台まで上昇する場面もありましたが、日経平均株価の上昇幅が縮小しリスク警戒から上値は抑えられました。ロンドン市場では158.40円付近まで下落したものの、その後は下げ渋る展開に。イスラエル高官が「トランプ大統領は合意を望んでいるが、交渉が成功する見込みは低い」と述べたと伝わると、中東情勢を巡る警戒感からドル買いが強まりました。NY市場では、「米軍が第82空挺師団3000人を中東に派遣する方針」との報道を受け159.10円台まで上昇。その後は「米国がイランとの協議開催に向け一カ月の停戦めざす」との報道で一転ドル安へ。引けにかけては若干の反発を伴い158.72円で取引を終えました。
-代替ルート具体化で供給不安和らぐも、相場は警戒継続-
本日のイベントは、日BOJ議事要旨公表、豪CPI、英CPI、独IFO景況指数が予定されています。
ホルムズ海峡を経由しない代替ルートによる原油輸送が具体化しており、日本向けでも今週後半から到着が見込まれています。サウジアラビアの東西パイプラインやUAEの積み出し拠点を活用した供給は、エネルギー調達を巡る過度な不安をいったん和らげる材料として意識されそうです。ただ、通常ルートに制約が残るなかでは、輸送面の不確実性が完全に解消したとは言い切れず、原油相場は引き続き関連報道に振られやすい地合いが続く可能性があります。
加えて、24日発表の米3月PMI速報値は総合指数が前月から鈍化し、景況感の勢いにやや陰りが見られました。一方で、投入価格・販売価格の各指数はそろって上昇しており、エネルギー高を背景としたコスト増加が企業活動に重しとなっている様子もうかがえます。景気減速への警戒とインフレ圧力の根強さが交錯するなか、FRBの早期利下げ観測は高まりにくく、ドルを下支えしやすい構図です。本日も原油動向や米金利を巡る思惑をにらみながら、神経質な値動きとなる展開に注意したいところです。