米金利上昇とリスク選好 ドル円は160円台定着を試す展開へ
-前営業日サマリー-
ドル円は160.26円でオープン。東京市場では、先週末に発表された米雇用統計の強い結果を背景にドル買い地合いが維持されました。ただ、160円台では本邦当局による為替介入への警戒感も根強く、上値追いは限定的。ロンドン市場では、トランプ大統領による「イラン・イスラエルの即時停戦を検討している」との発言を受けて原油価格が反落。地政学リスクへの警戒感が後退し、ドル円は一時159.80円台まで下押しました。ただ、米長期金利の底堅い推移を背景にNY市場では、ドル買いが再び優勢となり、ドル円は160.17円まで上昇して取引を終えました。
-米金利上昇とリスク選好 ドル円は160円台定着を試す展開へ-
本日は特段注目度の高い経済指標は予定されていません。
市場では引き続き、先週末の米雇用統計を受けた米金融政策見通しの変化が意識されています。雇用市場の底堅さが確認されたことで、FRBによる早期利下げ観測は後退しており、米金利は高止まりの様相を見せています。ドル円もこうした流れを背景に160円台を維持しており、当面は米金利動向が相場の方向性を左右する展開となりそうです。
一方、中東情勢を巡っては、イスラエルのネタニヤフ首相がイランとの戦闘停止を表明したことで、市場の過度な警戒感はやや後退しました。ただ、イスラエル側は今後の対応次第では再び強硬姿勢を取る可能性を示しており、関連ヘッドラインによるリスク回避の動きには引き続き注意が必要です。
また、米国株市場では前週に売り込まれたハイテク株を中心に買い戻しが優勢となり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は大幅に上昇。足元ではリスク選好の流れがドル円の下支え要因となっていますが、高金利環境の長期化や株式市場の過熱感を警戒する声も増えています。株式市場が再び調整色を強める場合には円買い圧力につながる可能性もあり、米金利と米株の双方を確認しながら相場を見極めたいところです。