強い米雇用統計でドル高再加速 160円台定着なるか
-前営業日サマリー-
ドル円は160.00円でオープン。東京市場では、NY市場で発表を控える米雇用統計を前に積極的なポジション形成が手控えられ、160円を挟んだもみ合いが続きました。ロンドン市場でも対欧州通貨でややドル売りが見られたものの方向感は乏しく、ドル円は159円台後半で底堅く推移しました。NY市場では、5月米雇用統計が市場予想を大きく上回る強い結果となったことで米金利が上昇し、ドル買いが加速。ドル円は一時160.30円台まで上昇し、160.22円で取引を終えました。
-強い米雇用統計でドル高再加速 160円台定着なるか-
本日のイベントは、特段注目度の高い経済指標は予定されていません。
先週末に発表された5月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比17.2万人増となったほか、3月・4月分も上方修正されるなど、米労働市場の底堅さを改めて示す内容となりました。これを受けて市場ではFRBの利下げ期待が後退し、追加利上げの可能性を意識する見方も浮上しています。米金利上昇を背景にドル買いが優勢となる一方、米株式市場では金利上昇への警戒感からハイテク株を中心に利益確定売りが強まりました。ナスダック総合株価指数は大幅安となり、AI関連銘柄を中心にリスク資産への調整圧力が高まる展開となっています。為替市場では、日米金融政策の方向性の違いに加え、今回の雇用統計によって日米金利差拡大観測が改めて意識される格好でドル円は160円台を回復。今後はこの水準を維持できるかが焦点となりそうです。一方で、円安進行を受けた政府・日銀関係者によるけん制発言や為替介入への警戒感も引き続き燻っています。新規材料が限られるなかでは、当局者発言などヘッドライン主導で相場が大きく変動する可能性には注意しておきたいところです。