口先介入の温度感に注意
-前営業日サマリー‐
ドル円は159.12円でオープン。東京市場は、植田日銀総裁は緩やかな賃金・物価上昇が続けば利上げを進める考えを示したものの、従来見解の範囲内と受け止められ、ドル円は米金利をにらみつつ約1年半ぶり高値圏の159円台前半で推移しました。ロンドン市場では、片山財務相・三村財務官の強い円安けん制発言と時間外米10年債利回りの低下を背景にドル円は158円台半ばまで急落し、売り一巡後は158円台後半へ切り返すなど高値圏で荒い値動きとなりました。NY市場は、介入警戒や米要人発言、米金利低下で一時158.10円まで下落したものの、トランプ大統領の署名会見前後に対円は上昇し、158.51円で取引を終えました。
-口先介入の温度感に注意-
本日は、英GDP、米新規失業保険申請件数、米バーFRB理事の発言が予定されています。
米最高裁は1/14、トランプ大統領が非常事態の権限(IEEPA)を使って決めた「世界的関税」について、今回は結論を出しませんでした。いつ判断が示されるかも分からず、このテーマは今後も株や為替が動きやすい材料です。こうした中、ベッセント米財務長官は「為替が大きく動きすぎるのは好ましくない」と発言し、下落が続いていた韓国ウォンについても「経済の実態と合っていない」と指摘しました。これを受け、ウォンは一時 1ドル=1,462ウォン付近まで持ち直しました。
一方、日本でも円安が進み、ドル円は 159.45円 まで上昇しました。三村氏や片山財務相からは「急すぎる動きには対応する」との発言が相次ぎ、市場では警戒感が高まっています。特に 160円台 は、政府・日銀が為替介入に動くのではないかとの心理的節目にもなり、相場が急に円高へ振れる可能性もあります。東京時間はよりいっそう当局者の発言に注が必要です。なお、ベッセント氏がXに各国会談写真を投稿することがあり、片山氏との写真が出た場合は、相場が一時的に荒れやすい点にも注意したいです。