FOMC パウエルFRB議長は労働市場の弱さを強調
-前営業日サマリー‐
ドル円は156.84円でオープン。東京市場では、FOMCを前に調整の動きが強まりドル円は下押し。値動きは限定的で神経質な展開が続きました。ロンドン市場でも東京時間同様に神経質な相場推移が続きドル円は156円台中盤を挟んでの推移。NY市場ではFOMCやパウエルFRB議長の発言を受けて乱高下し、その後に米長期金利の低下とともにドル売りが加速。ドル円は156.06円で取引を終えました。
-FOMC パウエルFRB議長は労働市場の弱さを強調-
本日のイベントは、豪雇用統計、スイスSNB政策金利、英ベイリーBOE総裁発言、トルコTCMB政策金利、米新規失業保険申請件数が予定されています。
FRBはFOMCにて3会合連続となる0.25%利下げを決定。内部には意見対立が残り3人が反対票を投じました。来年見通しに関しては2026年中に1回の追加利下げを実施。内容自体は利下げへの慎重さがうかがえるもので、政策金利発表後は米金利の上昇とともにドル買いが優勢。ただ、パウエルFRB議長は記者会見にて「雇用者数が月6万人ほど過大計上の可能性」「労働供給の急減」を指摘し、労働市場の弱さを強調。FOMCの利下げ判断は景気の下振れ懸念を反映した形で、米経済が表面ほど強くない可能性が意識され、一転して金利・ドルともに上値の重い地合いとなりました。結果として為替相場ではドル売りが加速。NY市場が明けた本日からどのような方向感を見せていくのか。相場を注視して本日も取引に臨んでいきたいです。