AI相場に陰り、エヌビディア急落が示すドル円の転換点
-前営業日サマリー‐
ドル円は156.35円でオープン。東京市場では、植田日銀総裁が読売新聞でのインタビューで「次回利上げの判断では12月以前の利上げの影響を検証」「3月4月の会合を前に入手する情報を丹念に点検した上で意思決定。4月1日の短観は1つの大事な情報だが、必ずしも短観を待たないと情報を得られないというわけではない。」と発言。早期の利上げ可能性を示唆するものだったことから円買いが優勢となりました。ロンドン市場ではドル買い・円買いが交錯し、じりじりと下値を切り上げながらドル円は上昇。NY以上でもその展開は変わらず、そのまま156.10円で取引を終えました。
-AI相場に陰り、エヌビディア急落が示すドル円の転換点-
本日のイベントは、日東京都区部消費者物価指数、加GDP、米生産者物価指数が予定されています。
米半導体大手エヌビディアの株価が一時前日比6%安と急落。決算自体は市場予想を上回る好内容でしたが、AI関連銘柄への過熱感やクラウド投資鈍化への警戒が意識され、半導体株は全面安、S&P500種株価指数も下落しました。これまでエヌビディア決算は米株全体を押し上げる材料となってきましたが、足もとの反応は限定的で、AI銘柄一強の構図に変化の兆しがみられます。個人投資家の売買も強気一辺倒から変化しつつあり、市場センチメントの転換点となる可能性があります。
為替市場では、米株調整がリスク回避の円買いにつながるかが焦点です。ドル円は米株・米金利と連動しやすいため、株安が継続すれば上値の重さが意識されやすい局面です。一方で、業績自体は堅調であり、株価が下げ止まるなら円売り再開の余地も残ります。AI関連株の動向は、ドル円の方向性を占う重要材料としても注視したいところです。