日米首脳会談を控え、ドル円は仕掛けづらい展開に
昨日のドル円は、東京市場では日経平均株価が下落して始まったことを背景に売りが強まり、一時106.97円近辺まで値を下げました。その後は「日米首脳会談を見極めたいとの思惑が広がり、仕掛けづらくなっている」と市場での指摘もあり、107.05円近辺を挟んだ小動きな展開となりました。欧米市場では、対ポンドなどでドル安が進んだ影響から一時106.88円近辺まで売りが先行しました。その後は、「106.80円から本邦実需勢の買いが観測されている」と市場での指摘もあり、下値の堅さを確認するとドル買い圧力が高まり、ダウ平均の280ドル超高も支えに107.20円近辺まで持ち直しました。もっとも、欧州通貨のクロス円が売り込まれた影響から伸び悩む展開となり、取引終盤には106.90円近辺まで失速し、前日比では0.092円低い、107.007円で取引を終えました。
≪2018年4月17日クローズ時点≫
ドル・円：「ブル」 売り27% 買い73%
ユーロ・円：「ベア」 売り63% 買い37%
英ポンド・円：「ベア」 売り54% 買い46%
豪ドル・円：「ブル」 売り19% 買い81%
NZドル・円：「ブル」 売り16% 買い84%
ユーロ・ドル：「ベア」 売り75% 買い25%
【今日の主な経済指標】
08:50 JPY 貿易統計（通関ベース） 3月
17:00 ZAR 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 3月
17:00 ZAR 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年同月比] 3月
17:30 GBP 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前月比] 3月
17:30 GBP 消費者物価指数（ＣＰＩ）[前年同月比] 3月
17:30 GBP 小売物価指数（ＲＰＩ）[前月比] 3月
17:30 GBP 小売物価指数（ＲＰＩ）[前年同月比] 3月
17:30 GBP 卸売物価指数（食品、エネルギー除くコアＰＰＩ）[前年同月比] 3月
18:00 EUR 建設支出[前月比] 2月
18:00 EUR 建設支出[前年同月比] 2月
18:00 EUR 消費者物価指数（ＨＩＣＰ、改定値）[前年同月比] 3月
20:00 USD ＭＢＡ住宅ローン申請指数[前週比]
20:00 ZAR 小売売上高[前年同月比] 2月
22:00 RUB 失業率 3月
23:00 CAD カナダ銀行 政策金利
03:00 USD 米地区連銀経済報告（ベージュブック）
-今日のトレードポイント-
本日は、日米首脳会談が控えております。トランプ政権としては日米通商政策について踏み込んだ議論を行うかが焦点になりそうです。安部政権としては、連日の森友学園問題などで、内閣支持率の低下が懸念されている中、核・拉致問題を含めた北朝鮮問題への対応について結束を確認し、国民へのアピールのほかありません。内容次第では、ドル円相場の圧迫要因となり、上値を抑えられる展開になりそうです。また、FOMCメンバーの講演も多く予定されており、タカ派的な発言の有無が焦点になりそうです。引き続き要人の発言には注意して取引に臨みたいです。
[今日の予想レンジ]
ドル・円 106.50-108.00
ユーロ・円 131.50-133.50
ポンド・円 152.50-154.50
