
前回は、投資家の心理も踏まえて、分足の一目均衡表で時間論を適用し検証を行いました。
今回は、経済指標発表時など短期間のトレードの際に、分足の一目均衡表を使ったアプローチ方法を説明していただきます。
みなさんこんにちは。今回も一目均衡表の分足の検証を行いたいと思います。
検証を進めていくにつれて、分足の一目均衡表を使ったアプローチ方法がいろいろと見つかりました!
今は7月16日(木)の午前0時頃ですが、ここに来て米国の経済指標の悪化傾向が顕著になりつつあります。と言うのも、本日以下のような経済指標が発表されたのですが、新規失業保険申請件数や鉱工業生産指数を除いて予想を下回る結果となってしまったのです。
*新規失業保険申請件数(7月10日までの週)21:30
予想 445千件 前回 454千件
結果 429千件
*ニューヨーク連銀製造業景気指数(7月)21:30
予想 18.00 前回 19.57
結果 5.08
*生産者物価指数(PPI)(6月)21:30
予想 -0.1% 前回 -0.3%(前月比)
結果 -0.5%
予想 3.1% 前回 5.3%(前年比)
結果 2.8%
予想 0.1% 前回 0.2%(食品・エネルギー除くコア)(前月比)
結果 0.1%
予想 1.1% 前回 1.3%(食品・エネルギー除くコア)(前年比)
結果 1.1%
*鉱工業生産指数(6月)22:15
予想 -0.1% 前回 1.3%(1.2%から修正)(前月比)
結果 0.1%
特に、NY連銀製造業景況指数は6月の19.57から一気に5.08まで低下しており、新規失業保険申請件数の減少を帳消しにしてしまう結果となっています。
そうした中、みなさんが実際にデイトレードを行うとした場合、どのようなストラテジー(戦略)を立てますか?
たとえば、事前に発表時間がわかっているわけですから、最初の発表が行われる21時30分までは様子を見て、価格が動いた方向に乗るといったトレンドフォロー型のトレードを行うか、または、下げ止まったところで反発するところを狙うリバウンド戦略をとるのか。意見が分かれるところでしょう。
では、一目均衡表を使った分足トレードではどのように考えればよいかをこれまで確認してきた分足のサイクルをもとに考えていきたいと思います。
上記のドル/円の5分足チャートは、18時過ぎから経済指標の発表が行われた後までを表示したものです。
この日の夕方から経済指標の発表直前まで、価格は横ばいから上昇傾向となっていましたが、21時30分の発表と同時に売られ、そのままトレンド転換し下降トレンドとなってしまいました。
今回のように重要な経済指標の発表が行われる中で、ここに示した短い時間のチャートだけですと過去の安値や高値といった目安がありませんから、どこまで下落するのか、あるいはどのくらいの時間下落が続くかが分かりづらいところです。
そこで、これまで勉強してきた時間論がこの局面で使えないかということになります。実際に時間論を使ってトレードを考える時にまずベースとなるのが基本数値でしたが、このチャート上にも基本数値でのトレンド転換や対等数値でのトレンド転換が起こっており、とても面白い結果となっていました。
では、早速見てみましょう。
ここに示されているように、21時30分に発表された経済指標の結果が予想を下回り、一気に下降トレンドが発生しました。一旦大きく売られた後も下落が続きましたが、ここに表示している時間だけでは下げの目途が見当たりません。値幅観測にしても、N字型が作られるまで目標価格を導き出すことができないので、その点から考えても、どの価格でトレンドが反転するのか分かりづらいところです。
一方で、基本数値に代表されるサイクルはどうでしょうか。経済指標が発表される前のローソク足が高値となりましたが、そこを起点として数えてみると、きれいに基本数値の9本でトレンドが転換し一時的に反発しているのがわかります。
また、そのあとも一旦反発した後の高値から安値を付けてトレンドが反転するまでの本数を数えてみると、さすがに基本数値とはなっていないものの、起点となった高値から反転したあと付けた高値までの本数となる12本と同じ対等数値で安値をつけているのがわかりました。
さらに波動も見てみましょう。波動でも下降N波動となっているのがわかります。
また、このN波動の中で基本数値や対等数値がきれいに重なっていることから、波動とサイクルを同時に気を付けて見ることで、トレンド転換が予測できると考えられるのではないでしょうか。
さて、これまでお話ししてきたように、一目均衡表を使ってトレードを行う場合、日足で考えるのが基本ですが、5分足でも総合化を目指して時間論、値幅観測論、波動論の全てを組み合わせて分析してきて、今回のように過去の価格の節目などがチャート上で見えない場合、サイクルに注意を払うことによってトレンド転換が予め予測できるということになるのではないかと思われます。
また、この日のように経済指標が発表された短期的な値動きの場面でも、基本数値や対等数値といった時間論で説明されるサイクルが有効に機能したと考えることができそうです。
いかがだったでしょうか。経済指標が発表された当日の短期的な動きでも一目均衡表のサイクルが有効に機能していることがお分かりいただけたでしょうか。
経済指標発表時のトレードは迷いますので、分足の一目均衡表で検証したいと思います。
はい。検証は重要ですからね。
さて、次回はどのような事例が出てくるのか私も楽しみですが、みなさんも自分のトレードでいろいろ検証して見てください。
それでは、次回もお楽しみに。

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