
第73回から前回までドル円やユーロ円などの実際のチャートを使いながら一目均衡表の波動パターンについて勉強いたしました。
今回からは一目均衡表の総合化と題し、一目均衡表のおさらいとまとめを教えていただきます。
みなさんこんにちは。これまで、一目均衡表の時間論、値幅観測論、波動論と一目均衡表の三大理論について一通り見てきました。これで、一目均衡表のセミナーを終了したいところなのですが、実は最後の仕上げが待っているのです。それは、これら三大理論を一つにまとめる総合化です。
三大理論の総合化ですか?
一つにまとめるとは難しそうですね。
そうですね。最初は難しいと感じるかもしれませんね。
たとえば、一目均衡表で解説される場合、まずは転換線や基準線、先行スパン1、2から作られる雲と価格の関係に的を絞った解説が多いと思いますが、実はそれだけでは一目均衡表の真髄とでもいうべき、将来価格を予想するテクニックを身に付けたことにはならないのです。
こうしてお話ししている私も、まだそこまで到達しているとは自身を持ってお話できる状況ではありません。でも、今回お話しする総合化を抜きにして一目均衡表の全て学んだとは言えませんので、敢えて皆さんにもお話ししておこうと思います。
では、これまで学んだ三大理論をどうすることが総合化になるのか、お話していきましょう。
まず、将来価格を予想する時に何が必要になってくるのでしょうか。チャートを見ると、縦軸が価格で、横軸が時間となっています。この2次元関数で将来価格を予想するためには、縦軸の価格と横軸の時間を求めなければなりません。
また、将来の価格と時間を求める時に、価格がどの方向に向かっているのかも考慮する必要があると思われます。そこで、これまで学んできた一目均衡表の三大理論が必要になってくるわけです。

たとえば、価格の動向を探りたい時は、三大理論のなかの値幅観測論が活用できます。
■一目均衡表の値幅観測論のおさらいはこちら >>

次にいつ頃高値を付けるとか、安値を付けると言ったサイクルを知りたい時には時間論が役に立ちます。
■一目均衡表の時間論のおさらいはこちら >>
たつづいて、価格は今どの方向に向かおうとしているのかと考えた時に、前回までお話ししていた波動論がその答えを導きだすヒントを教えてくれることになるわけです。
■一目均衡表の波動論のおさらいはこちら >>>
いかがでしょうか。こうしてこれまで学んできた一目均衡表の三大理論全てを活用することで、将来の価格予測につなげることができると言うわけです。
これが一目均衡表の総合化です。
【一目均衡表の総合化】
①三大理論全てを活用する
②将来価格を知りたい時は値幅観測論を活用
③高値や安値を付ける将来の時間を知りたい時は、時間論を活用
④将来の価格の方向を知りたい時は、波動論を活用
⑤最後に三大理論全てを組み合わせて判断する
では、続いてどのようにアプローチしていけば良いのか、その方法について考えてみましょう。
将来価格を予想したい時、みなさんは、「時間」、「価格」、「波」のどれが一番重要だと思いますか?もちろんどれも重要であることは間違いありませんが、私は「時間」が最も重要ではないかと考えています。なぜなら、時間の経過に伴って「価格」や「波」の形が変化してくると考えられるからです。
もちろん、「時間」も常に同じサイクルで動いているわけではなく、変化しているわけですが、私は「価格」や「波」は、この「時間」の影響を受け変化しているのではないかと考えています。
また、高値や安値が何時頃になるのかが分かれば、予想した価格に届かなかったとしても、サイクルの観点から売買判断が行えることになると思われるからです。
次に重要と思われるのは、「波」ではないでしょうか。なぜなら、方向が定まらなければ、いくら将来価格を導き出しても、その価格とかけ離れたものが出てきてしまうと考えられるからです。ただ、一目均衡表の値幅観測論のV、N、E、NT計算値には、予め波の考え方が含まれているため、波動を意識しなくてもよいようになっているのが、重要なポイントです。
そして、最後が「価格」です。ともすれば、価格の予想に固執するあまり、実際のトレードでも、指値にこだわったりすることで、売り時を逃したり、買い時を逃したりすることが往々にしてあるわけですが、そうしたことを避けるためにも、価格に固執するのではなく、トレンドやサイクルに重点を置いた方がトレードの結果が良くなるのではないでしょうか。
こうした観点から、アプローチの方法を考えてみます。先ほどお話ししたように、重要と考えられるものから、順番に調べていくとすると・・・。最初は高値、安値を付けている「時間」のサイクルを発見するということになります。時間のサイクルを見つける時に重要な数字がありましたが、みなさん覚えていますか?そうです。基本数値です。基本数値は、一目山人氏が導き出した重要なサイクルの概念でしたね。このサイクルの概念がまずはサイクルを探る上での重要なアプローチとなります。
■基本数値についてはこちら >>

続いてもう一つサイクルに重要な数字の考え方がありませんでしたか?そうです。対等数値です。対等数値は、過去に起こったサイクルが連続して繰り返されるというものでした。
さらにこうしたサイクルが「連続しないケース」がありました。そして、「連続しないケース」を「重擬」や「隔擬」と呼んでいましたね。「重擬」はサイクルの一部が重なるケースで、「隔擬」はサイクルとサイクルの間に別のサイクルが入るものでした。このようにして、時間のサイクルをチェックし、予めいつ頃価格が高値や安値を付けるのか見ておく必要があると言うことになります。
■対等数値についてはこちら >> ■重擬・隔擬についてはこちら >>
【時間論のアプローチ】
①終値または取引時間中の高値、安値の決定
②高値(または安値)から基本数値を当てはめ、将来トレンドが変化しそうな日時の目安を決定
③高値から安値までの各サイクルを計測
④導き出されたサイクルが基本数値と合致しているかどうかをチェック
⑤合致していれば基本数値サイクル、合致していなければ対等数値のサイクルの可能性有
⑥サイクルの一部が重なっていないかをチェック(重擬)
⑦サイクルとサイクルの間に別のサイクルが入っていないかをチェック(隔擬)
⑧起点となる高値、安値からそれぞれ導き出されたサイクルを当てはめて、同じサイクルが当てはまっている将来
の特定日が無いかどうかをチェック
こうしたプロセスからサイクルを発見していくことになります。
したがって、単純に基本数値を当てはめて導き出されたものは、あくまでも高値や安値を付けるサイクルの選択肢の一つであるということだけで、それが当てはまらなかったからと言って、あきらめてしまってはいけないわけです。ただ、こうした特定日を発見するためには、根気がいる作業となりますから、とても大変になることはこのプロセスを見ただけでもわかっていただけたと思います。
なるほど!まず時間論を使ってアプローチしていき、
時間のサイクルを発見することが今後の動向を予想するうえで大事なのですね!
はい、そうなんです。
では、「時間」についての話しはこれくらいにしましょう。今回はチャートを使いませんでしたが、次回は、いよいよ実際のチャートを使って、「時間」と「波動」の総合化についてお話ししたいと思います。

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