福永先生のブログdeFXセミナー!第75回

前回はユーロ円の実際のチャートを使いながら一目均衡表の波動パターンについて勉強いたしました。
ユーロ円では保ち合い時の波動パターンを見ることができました。
今回のユーロドルのチャートではどのような波動が見られるのでしょうか。

みなさん、こんにちは。ここまでドル/円とユーロ/円の波動を見てきましたが、今回は、ユーロ/ドルの波動を見てみたいと思います。

ユーロ/ドルの動きは、資源価格などにも影響を与えているケースが見られますので、商品市況に興味がある人は要チェックと言えます。

ユーロ/ドルは商品市場の価格と関係が深いのですか?

はい。
でも、なぜユーロ/ドルの動向が商品市況に影響を与えると考えられるのでしょうか。

その一つの理由として挙げられるのが、金や原油など資源の価格がドル決済であるということです。特に金は、資源であると同時に人類の長い歴史の中では、通貨として用いられていた時代があったことはみなさんもご存知だと思いますが、そうした意味合いからも、現在の基軸通貨(=キーカレンシー)であるドルの信認が揺らぎ、下落したときにドルから金へと資金がシフトするといったことが現実に起こっているのです。

では、そんな中、実際にドルの信認が揺らぎドルに安になってくるとどのような影響が考えられるでしょうか。

たとえば、ドルの信認が揺らぎ他の通貨に対して全面安となった場合、ユーロなどから見たドルの価値が下がることになってしまいますね。そうなると、ドルの価値が下がることによって、ユーロを含む他の通貨から見たドル決済商品の価格が割安に見えてくることになります。その影響が、ドルから金へといった資金シフトが起こる原因を作ることになっているのです。

そのため、ユーロ/ドルでユーロが強いとき、金価格が大幅に上昇することになったのです。ちなみに、ユーロが強かった11月下旬に金価格は1200ドルを超す史上最高値をつけています。

さて、では現在のユーロ/ドルの状況はどうでしょうか。前回のユーロ/円の動向も思い出しながら価格の波を考えるようにしてくださいね。

前置きが長くなってしまいましたが、ユーロ/ドルの波動を見てみましょう。

ユーロ/ドル:一目均衡表(日足)

このチャートは、今年の安値である3月初めから描かれたものです。このチャートに、これまで同様、最低単位の波動を重ねてみます。

例によって、これまでのように小さい波を赤と青の矢印で記載しました。赤と青の矢印は、それぞれ基本波動ですが、赤がN波動青がIまたは、V波動となっています。

では、左から時系列で見てみましょう。最初の波は長い波で、一本調子で上昇していますね。

この波は、上下の価格変動の波がないため、I波動とカウントしました。次の小刻みな波は、N波動の連続で三段下げのパターンとなっています。

次に、下落から反転上昇した局面では、再びN波動の3段上げを2連続で形成した後、再び下降N波動を形成し、さらに小さな3段上げとなっているようです。

あと7月以降の波動の説明は、チャートに書いた吹き出しの説明をご覧いただくとして、最後の○をつけた部分をみてください。この形はどのようなパターンだったでしょうか。

そうです。これは、時間が経つにつれて価格の変動幅が広がっていく拡大波動のY波と考えられるのではないでしょうか。

そうなると、今後のトレンドは上昇波でしょうか?それとも下降波でしょうか?

また、大きな波動は、拡大波動が現れるまでにいくつ形成されているのでしょうか?

ここでの回答を導き出すために、これまでお話してきたように、大きな波が何波で作られているかを確認する必要がありそうですので、数えてみます。

結果、波動を数えて上記のチャートのようになりました。

まず、A-Bが上昇1波。続いて、B-Cの下げがあった後、C-Dの上昇2波。さらにD-Eの下げがあった後、長いE-Fの上昇3波が形成されたと考えられるのではないでしょうか。そうなりますと、続く、F-Gの下げは上昇3波が完了した後の下落ですので、ユーロ/ドルは、下げのN波動を構成するか、下げが長引く場合、3段下げのパターンも想定されることになるわけです。

またこのようにして、波動を読むことによって、現在のトレンドが止まったのか、あるいは、まだ続いている中での一時的な下落なのかが、わかりやすくなると考えられます。

では、ここで、このチャートの動きを踏まえ、冒頭にお話した金価格などへの影響をもう一度見てみましょう。
たとえば、このユーロ/ドルの動きが下降N波動に向かう動きとなったとき、金の価格や原油の価格が横ばいでも、ユーロから見たドル建て商品は、非常に割高に映ってくるのではないでしょうか。
一方、ユーロが上昇に向かい、再びN波動を形成するようなことになってきますと、ドル建て商品が割安に見えてくることになり、ここまで調整ぎみだった商品の価格が再び上昇に向かうことになるかも知れません。

さて、ここまでユーロ/ドルの波動の構成を見てきましたが、みなさんも私がここで紹介したようになりましたか?

小さな波をまず数え、その後大きな波を数えていく手順にも慣れてきました。基本はN波動、当てはまらない場合は波の形によってI、もしくはV波動としてカウントですね!

はい。その通りです。
ところで次回ですが、次回ももう少し別の通貨ペアを見てみたいと思いますので、もう少し一目均衡表の波動論にお付き合いください。

それでは、また次回お会いしましょう!

ユーロドルと商品市場との関係はドル建てで取引されていることがポイントでした。次回はどの通貨の波動が見られるのでしょうか。
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