
前回から一目均衡表の波動論の通貨毎の動きについてお話いただいています。
今回はユーロ円の実際のチャートを使いながら波動論について勉強していきます。
前回のドル円に続き、今回のユーロ円では波動が見られるのでしょうか。
みなさんこんにちは。前回から実際に動いている通貨の一目均衡表を使った波動の見方についてお話していますが、今回からドル以外の通貨について見ていきたいと思います。
波動を数える際のポイントは、小さな波から数えて、その波の数を一つの単位として波を数えていくことでした。
はい、そうでしたね。
今回お話しするのはドル/円と同様にメジャーな通貨ペアであるユーロ/円です。では、1月13日までのユーロ/円のチャートをご覧ください。

一見するとこのチャートも波が複雑に見えますが、左から時系列に追っていくと、一旦ユーロが上昇したあと一定の上下レンジの中で価格が動いているのが分かりますね。
では早速、波をカウントしてみましょう。

前回同様、赤色で示した小さい方の波から見ていきましょう。その前に、まず起点を決めます。このチャート上で最も価格が安いところは、A地点となりますので、Aを起点とします。
次に、AからBまでの波を見ます。この期間は、基本波動となるN波動が連続しているのがわかります。また、これまで勉強した3段上げとなっているわけですが、数えてみると最後の部分だけ基本N波動にはなっていないようです。また、その部分を青色で記載しました。では、青色の箇所を説明するのにN波動以外にどのような波動があったでしょうか。
そこで、このようなときどうカウントすればよいかというと、上昇波、下降波の数を数えていき、基本N波動の波の数と合致しない波をI波、V波として判断すればよいのです。
また、N波動に合致しないもので、一つだけの波をI波とし、I波が連続して2回起こっているものをV波とすればよいのです。
では、もう一度チャートに戻って見てみましょう。今度はBからCまでです。ここでの赤色の波は、小さな波動ではあるものの、基本N波動の下降3波構成になっていました。
つづいて、CからDです。ここでは、赤色の波の上昇波は基本N波動となり、最後の下落と上昇がそれぞれ、上昇I波と下落I波になります。
さて、ここでも問題です。青色で示した部分をV波では無く、なぜI波とするのでしょうか。答えは、それぞれが独立した波となっているからです。V波と考えられる波は、価格の急激な変動で切り返すような動きをイメージすると分かりやすいと思います。ここでのケースは、急激に切り返したというものではないと同時に、前回の高値を上抜いているため、それぞれを独立したI波というふうにしました。
一方、ここでも赤色の基本N波動と下降I波と上昇I波の組み合わせが基本N波動の一つの単位となり、黄色で示した上昇波となっているわけです。
さて、今度はDからEまでです。ここからは一定レンジ内での波動となっているのが直ぐに分かりますね。ここでも、基本N波動とそのN波動が連続した三段上げや三段下げの小さな波動があったり、さらに前述のI波が存在したりと、複合的な波となっていますね。
ところで、このレンジ内での動きですが、これまでにお話した保ち合いの形に似ていませんか。前からこのブログdeセミナーをご覧のみなさんは最初からお分かりだったかもしれませんが、もう一度レンジ内で動くパターンをここに示します。

ここに示したような価格変動の形が、レンジ内で保ち合い(ボックス保ち合い)のパターンとなるわけですが、今回ご紹介したユーロ/円は、まさに教科書通りの保ち合いパターンといえますね。
では、上記のボックス保ち合いのパターンのように赤い線(ユーロ/円のチャートではピンク色の線)を入れて見ましょう。そうすると下記のようになります。
一見すると下に向かいそうですが、仮にEで下落が止まり反発した場合は、Dのラインを抜け、N波動形成に向けて動き出すと考えられるわけです。
ただ一方で、下降トレンドに向かうN波動も視野に入れておかなければなりません。なぜなら、下記のチャートをご覧ください。こちらは、ユーロ/円の一目均衡表(月足)チャートです。

このチャートをご覧いただければ分かりますが、月足では基本N波動がまだ完成していないのです。仮にこのまま直近の下値を切ってきた場合、N波動完成に向けて下落基調が続くことになるかも知れないのです。
また、ボックス保ち合いを上抜いたとしても、N波動完成に向け、直ぐに上昇が止まり、再び長期のN波動完成に向け動き出す可能性があると考えられることになるのです。
一目均衡表は、基本的に日足チャートを見て分析するものですが、このように大きな流れをつかみたいときは、月足も参考にしてみるとよいと思われます。
チャートの時間軸を変えることで大きな流れを掴むのも大事なのですね!
その通りです。
時間軸を変えて見るとN波動が完成していないために、円高になるかもしれないと言った、ちょっと驚きのユーロ/円(月足)チャートでしたが、日々の動きをしっかりチェックして、売り時や買い時を逃さないようにしましょう。
さて、次回も他の通貨の波動を見ていきたいと思いますのでお楽しみに!!

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