福永先生のブログdeFXセミナー!第19回

前回のユーロレポートでは、現地の最新情報についてお話ししていただきました。
第17回で勉強したように、現在は世界各国の様々な事情が絡み合って通貨の価格変動が起こっています。
そこで今回は、今まで見てこなかった通貨についても教えていただきます。

これまで、英国(ポンド)、米国(ドル)、ヨーロッパ(ユーロ)、オーストラリア(豪ドル)、ニュージーランド(NZドル)など様々な国の事情や経済指標、また、円とそれぞれの国の通貨の価格動向など見てきました。
これまで見てきた通貨は、海外旅行の旅行先という観点から見ても、皆さんにとってはとてもなじみ深いものだと思いますが、今回からは、もう少し通貨の幅を広げてみていきたいと思います。

ひととおりの通貨について勉強して、だいぶ各国の背景や通貨の価格変動について理解が深まりました!

でも、世界にはまだまだたくさんの通貨があるのですよね。

そこで、今週はスイスフランについて取り上げたいと思います。

馴染みのない人向けに先ずは、スイスの国事情から見てみましょう。

・国名:スイス連邦
・人口:7,415,100 人
・国語:ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語
・首都:ベルン
・政治形態:連邦民主制
・建国記念日:8月1日
・カントン:26 ※半カントンを含む
・ゲマインデ(コミューン):2780
・宗教:ローマカトリック(42%)、プロテスタント(35%)、その他(23%)
1291年8月1日。ウーリ、ウンターヴァルデン(現在のオプヴァルデンとニトヴァルデン)、シュヴィーツの3つの州の代表がフィアヴァルトシュテッテ湖畔のリュトリに集まり、独立の誓いを交わしたことに始まったスイス連邦。
カントン(独語Kanton 仏語Canton)と呼ばれる地域(州)を尊重する国家の理念は今でも変わることがなく、全26カントンが一つの小国と同じように自治権をもち、その中で175の行政地区と日本の市町村にあたる独ゲマインデGemeinde仏コミューンCommuneという自治体に分かれています。
ヨーロッパの中心部に位置し、九州程度の小さい国土ながら地理的にも気候も多様性にあふれ、4つの言語を国語とし、多彩な文化を誇っています。

※出所:スイス政府観光局ホームーページより

上記のようにスイス国内は、カントンと呼ばれる地域(州)ごとに自治権をもち、その中で行政地区自治体に分かれているようです。
特色としては、これらの全カントン(州)が、一つの小国家と同じように自治権を持っていることが挙げられるでしょう。
日本でも、地方分権にしてはどうかという議論がありますが、スイスなどは、建国当時から日本で言う都道府県に権限を持たせた国家運営を行っているようです。


また、その他の特徴として、スイスはその地域ごとに言語が異なっているようです。
私は、昔スイスにも言ったことがありますが、その時ジュネーブに行ったのですが、ジュネーブはフランス語でした。
ジュネーブは、フランスのパリからTGV(フランスの新幹線)が通っており、3時間30分(日本で言う東京―岡山間くらい)と、とても近く、行き来するのに全く不便はありませんでした。
このようにスイスでは、隣接する国の言語が使われていることが多いようです。


また、ほかにスイスに関することで一般的に知られていることは、観光立国であるということと、永世中立国(将来もし多国間で戦争が起こっても自国は中立の立場である事を宣言し、他国がその中立を保障・承認している国家)ということでしょう。

地域がある程度の自治権を持って独立しているから、言語が異なっても混乱しないということでしょうか。
ヨーロッパは時代によって国家の領土が変化してきている、という歴史の表れとも言えるかもしれませんね。

このような国の成り立ちから、スイスは、独立した通貨を持っています。
それが、スイスフランというわけです。

このスイスフランですが、私がジュネーブを訪れた時(もう、20年くらい前です)は、100円前後だったのですが、いま現在は、いったいいくらになっているのでしょうか。

それでは、スイスフラン/円のチャートを見てみましょう。

スイスフラン/円(ローソク足:日足)
これはすごいチャートになっていますね。
08年4月までは、私のイメージする100円台をキープしていましたが、その後は、急落となって一気に80円台を付けています。
何と、数か月で約20%も下落したことになります。

これまでお話ししてきたように、スイスは、カントンと呼ばれる州が自治権をもち、かつ観光立国であることを考えると、通貨の動きは安定しているように思えるのですが、なぜか、ここにきてスイスフランは、急落となっていますね。 また、週足や月足とちょっと長い期間でも見てみましょう。
それぞれの期間で見ても、急落というのがわかりますね。

これは、一体どういうことなのでしょうか。

短期間で約20%もスイスフランが円に対して弱くなっているわけですから、これからスイスに旅行に出かける人はラッキーですが、スイス通貨が強いと見て買っていた人にとっては、大きなマイナスとなっていることでしょう。
すごい急落です!

周期が長くなるほど、ほぼ直角といってもいいくらい急激に下落していますね。

ただ、これまで見てきた通貨も、時期のばらつきがあるにせよ、円が強くなっているのに変わりはありませんでしたね。
これまでの円高の要因は、サブプライム問題の影響で資金の調達が難しくなっていることから、低金利の円を使って、ドルを買う(円キャリートレード)というものでしたが・・・。

ひょっとして、スイスにも、サブプライム問題の影響が及んでいるのでしょうか。

次回は、スイスフランが急落した背景と今後予想される動向についてお話ししていきたいと思います。
いったいどんな背景があるのでしょうか。お楽しみに!!

独立・安定のイメージがあるスイスですが・・・。この急落の原因は一体なんなのでしょうか?!福永先生、ありがとうございました!LEVEL UP!!
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